LINE自動返信メッセージの書き方|好感を持たれる文例&NG例

ビジネスにおいてもプライベートにおいても、今やコミュニケーションツールとして欠かせないLINE。特にビジネス利用では、顧客対応の迅速さが求められる一方で、常に即レスすることは難しいものです。そんなときに役立つのがLINE自動返信機能です。しかし、機械的で冷たい印象を与えてしまう自動返信は、かえって顧客満足度を下げてしまうことも。今回は、好感を持たれるLINE自動返信メッセージの書き方と、避けるべきNG例をご紹介します。

目次

自動返信の重要性とファーストインプレッション

LINE公式アカウントやLINE for Businessを活用する企業・個人事業主にとって、自動返信メッセージは顧客との最初の接点となることが多いものです。この最初のやり取りが、その後の信頼関係構築に大きく影響します。

自動返信の重要性は以下の点にあります:

  • 24時間対応の実現: オフィスアワー外でも顧客に応対できる
  • 顧客満足度の向上: 問い合わせに対する即時レスポンスで安心感を提供
  • ブランドイメージの強化: メッセージの内容や口調でブランドの個性を表現
  • 業務効率の改善: よくある質問への対応を自動化することでスタッフの負担軽減

ファーストインプレッションは、人間関係でも商談でも非常に重要です。自動返信とはいえ、そのメッセージから「この会社と取引したい」と思ってもらえるかどうかが決まることもあるのです。

好感度アップ!自動返信の基本5原則

効果的な自動返信メッセージを作成するための基本原則をご紹介します。

1. 簡潔で分かりやすい文章を心がける

自動返信は長すぎると読まれない可能性が高まります。要点を絞り、簡潔に伝えることが大切です。しかし、必要な情報は省かず、相手が知りたいことに答える内容にしましょう。

2. パーソナライズの要素を取り入れる

「〇〇様、お問い合わせありがとうございます」など、相手の名前を入れるだけでも印象は大きく変わります。可能であれば、問い合わせ内容に応じた返信ができるよう、複数のシナリオを用意しておくと良いでしょう。

3. 次のステップを明確に示す

「担当者からの連絡をお待ちください」だけでは不十分です。「平日○時〜○時の間に折り返しご連絡いたします」など、具体的な対応予定を伝えましょう。また、急ぎの場合の代替連絡先なども記載しておくと安心感が増します。

4. 企業・ブランドの個性を反映させる

カジュアルなブランドであれば親しみやすい口調で、格式高いサービスであればより丁寧な言葉遣いで、など、ブランドイメージに合わせた表現を選びましょう。絵文字の使用もブランドに合わせて検討すると良いでしょう。

5. 定期的な見直しと更新を行う

季節の挨拶や最新の情報を反映させるため、自動返信メッセージは定期的に見直しましょう。また、顧客からのフィードバックを基に改善していくことも大切です。

すぐに使える!シーン別自動返信テンプレート

ビジネスアワー外の問い合わせ対応

○○様、お問い合わせありがとうございます。

誠に恐れ入りますが、現在営業時間外のため、担当者からのご返信は翌営業日(平日10:00〜18:00)となります。

緊急のご用件は、緊急窓口(090-XXXX-XXXX)までご連絡ください。

今後ともよろしくお願いいたします。
株式会社○○ カスタマーサポート

お問い合わせ受付確認

○○様

この度はお問い合わせいただき、誠にありがとうございます。
ご連絡いただいた内容を確認し、担当者より2営業日以内にご返信いたします。

お急ぎの場合は、お電話(03-XXXX-XXXX)でもご対応可能です。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
株式会社○○

セミナー・イベント申し込み受付

○○様

この度は「△△セミナー」にお申し込みいただき、誠にありがとうございます。
以下の内容で受付完了いたしました。

【日時】20XX年○月○日 14:00〜16:00
【場所】○○ホール
【参加費】無料

詳細な案内は3日以内にメールにてお送りいたします。
ご不明点がございましたら、お気軽にこちらにご返信ください。

当日お会いできることを楽しみにしております。
株式会社○○ セミナー事務局

絶対避けたい!自動返信のNG例5選

せっかく自動返信を設定しても、以下のようなメッセージは逆効果になりかねません。

1. 機械的すぎる表現

NG例

お問い合わせを受け付けました。後ほど担当者から連絡します。

改善例

○○様、お問い合わせありがとうございます。
内容を確認の上、本日中に担当の佐藤よりご連絡させていただきます。

機械的な文面は冷たい印象を与えます。少しでも人間味のある表現を心がけましょう。

2. 対応予定が不明確

NG例

お問い合わせありがとうございます。順次対応いたしますので、しばらくお待ちください。

改善例

お問い合わせありがとうございます。通常2営業日以内にご返信しておりますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。

「順次」「しばらく」などの曖昧な表現は避け、具体的な時間軸を示しましょう。

3. 企業情報の不足

NG例

返信が遅れる場合がございますので、ご了承ください。

改善例

返信が遅れる場合は、公式サイト(https://www.○○.com)のお知らせをご確認ください。また、よくあるご質問はこちら(URL)でご覧いただけます。
株式会社○○ カスタマーサポート

問い合わせ先の企業名や部署名、代替の情報源などを明記しましょう。

4. 長すぎる文章

NG例

(長文省略…企業理念から始まり、サービス内容、対応方針など多岐にわたる内容)

改善例

○○様、お問い合わせありがとうございます。
担当者より本日中にご連絡いたします。
詳しい企業情報は公式サイト(URL)をご覧ください。

必要な情報に絞り、簡潔に伝えることを心がけましょう。

5. 敬語の誤用

NG例

ご連絡を頂きまして、御礼申し上げます。弊社のものがご対応させていただきます。

改善例

ご連絡いただき、ありがとうございます。弊社スタッフが対応させていただきます。

不自然な敬語や二重敬語は避け、自然で丁寧な表現を心がけましょう。

自動返信の効果を高める運用テクニック

自動返信メッセージを設定したら終わりではありません。より効果を高めるための運用テクニックをご紹介します。

時間帯・曜日に応じたメッセージ変更

平日、週末、祝日など、対応可能時間が異なる場合は、それぞれに合わせたメッセージを用意しましょう。「本日18時までにご返信いたします」「翌営業日の対応となります」など、具体的な時間軸を示すことで顧客の不安を軽減できます。

FAQ連携で解決率向上

お問い合わせありがとうございます。
よくあるご質問はこちらでご確認いただけます:
・商品の返品について:(URL)
・配送状況の確認方法:(URL)
・会員登録の方法:(URL)

上記で解決しない場合は、このままご返信ください。担当者より1営業日以内にご連絡いたします。

このように、よくある質問への回答リンクを提供することで、顧客はすぐに情報を得られ、企業側の対応負担も軽減できます。

顧客セグメント別の対応

新規顧客、リピーター、VIP顧客など、顧客のステータスに応じた自動返信メッセージを設定すると、より個別化された対応が可能になります。例えば、リピーターには「いつもご利用いただきありがとうございます」という一言を加えるだけでも印象が変わります。

継続的な改善サイクル

自動返信後の顧客満足度や問い合わせ解決率などを定期的に分析し、メッセージの内容を改善していきましょう。「自動返信メッセージを見て解決した」「分かりやすかった」といった声を集め、より効果的なメッセージ作りに活かすことが重要です。


LINE自動返信メッセージは、単なる「不在お知らせ」ではなく、顧客満足度向上とブランド価値を高めるための重要なコミュニケーションツールです。相手の立場に立ち、必要な情報を適切なトーンで伝えることを心がけましょう。

また、自動返信はあくまで「つなぎ」の役割。最終的には人間による丁寧な対応で信頼関係を築くことが大切です。自動返信と人的対応、両方のバランスを取りながら、顧客満足度の高いLINEコミュニケーションを実現していきましょう。

この記事を書いた人

ワードプレスマイスターのかねだです。今までワードプレスで100サイト以上制作してきました。ネットビジネスの初心者の方に、ワードプレスに関する情報をお伝えして行きます。

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