ホームページとLINEの連携で何ができる?できること・できないことを解説

ホームページ連携でできること・できないこと【WP歴10年が解説】

目次

はじめに:ホームページからのLINE導線、どうやって作る?

「ブログは書いているけど、読者をLINEに誘導する方法がわからない…」 「LINE公式アカウントを開設したけど、ホームページとどう連携すればいいの?」

こんな悩みをお持ちではありませんか?

私はWordPress歴10年以上、特にコンテンツ販売やオンライン教育の分野で多くのクライアントサイトを手がけてきました。その経験から言えるのは、WordPress(ホームページ)とLINE公式アカウントの連携は、思ったより簡単で、かつ非常に強力な集客・教育ルートになるということです。

特に嬉しいのは、高額なツールを使わなくても「プロラインフリー」という無料ツールで始められること。この記事では、技術的な難しさを感じている方にもわかりやすく、具体的な連携方法と活用例をお伝えします。

ホームページとLINEを連携する3つのメリット

1. 記事からの導線強化

ブログ記事を読んだユーザーをLINE登録へと誘導することで、一度きりの訪問で終わらせず、継続的なコミュニケーションが可能になります。メルマガよりも開封率が高く、より親密な関係構築ができるのがLINEの最大の強みです。

実際のデータで比較すると:

  • メルマガ平均開封率:10〜20%
  • LINE平均開封率:90%以上

この差は非常に大きく、せっかく作ったコンテンツを確実に届けるためには、LINE導線は必須と言えるでしょう。

2. タグ・属性分けによる配信最適化

ホームページ上での閲覧履歴や行動パターンに基づいて、LINEでのタグ付けや属性分けができます。例えば:

  • 「Aの記事を読んだ人」と「Bの記事を読んだ人」でタグ分け
  • フォーム送信の内容によって異なる属性を付与

こうすることで、一人ひとりの興味関心に合わせたメッセージ配信が可能になり、コンバージョン率が大幅に向上します。

3. フォーム送信でのステップ配信トリガー

ホームページ上のフォーム送信をトリガーにして、LINE上でステップ配信(シナリオ配信)を開始できます。例えば:

  • 資料ダウンロードフォームを送信した人に、3日間のステップ配信
  • お問い合わせフォームから質問した人に、関連コンテンツのステップ配信

これにより、ホームページとLINEを組み合わせた効果的な教育・販売ルートを構築できます。

実現できる機能一覧(できること)

LINE登録フォームの埋め込み

WordPressサイトにLINE登録フォームを簡単に埋め込めます。プロラインフリーなら、専用のHTMLコードをコピー&ペーストするだけで完了します。

主な設置場所の例:

  • 記事の途中や最後
  • サイドバー
  • ポップアップ
  • ヘッダーやフッター

専門的なプラグインは不要で、ウィジェットやHTMLブロックに貼り付けるだけです。

タグ・URLクリックトラッキング

訪問者がどのページからLINE登録したのかをトラッキングできます。

例:https://your-site.com/?utm_source=line&utm_medium=profile&utm_campaign=spring

このようなパラメーター付きURLを使うことで、登録者にタグを自動付与し、どの記事や広告からの流入が効果的だったかを測定できます。

自動応答トリガー設定

ホームページの特定のアクションをトリガーとして、LINE上での自動応答を設定できます。例えば:

  • 特定のフォーム送信後に「ありがとうございます」メッセージ
  • 資料ダウンロード後の追加情報提供
  • セミナー申し込み後のリマインドメッセージ

これらはURLスキームを活用することで実現可能です。

現時点で難しい or できないこと

双方向フォーム連携(例:WordPress内チャット)

残念ながら、WordPress上でLINEチャットの内容をリアルタイム表示したり、WordPress上の入力をそのままLINEメッセージとして送信したりする双方向連携は、標準機能では実現できません。

理由:LINE APIの仕様上、外部サービスからのメッセージ送信には制限があります。

ホームページ側でのステップ配信制御

LINE上のステップ配信(シナリオ配信)の進行状況をWordPress側で管理・制御することは困難です。例えば:

  • WordPress上での行動に基づいてLINEのステップ配信を停止する
  • WordPress上での購入情報によってLINEのシナリオを分岐させる

これらの高度な連携には、専用APIの開発や有料ツール(LステップやUTAGEなど)が必要になります。

完全ノーコード連携(多少の設定は必要)

両者を連携させるには、最低限のHTMLコードの理解や、URLパラメーターの設定は必要です。完全なノーコードで理想的な連携を実現することは現時点では難しいでしょう。

とはいえ、基本的な連携なら技術的ハードルはそれほど高くありません。図解や実例を見ながら進めれば、WordPressの基本操作ができる方なら十分に実装可能です。

活用のコツとおすすめプラグイン・設定例

HTMLコードの扱い方

LINE登録ボタンなどのHTMLコードをWordPressに設置する際のポイント:

  1. ウィジェットエリアへの設置: 「カスタムHTML」ウィジェットを使用
  2. 記事内への設置: 「カスタムHTML」ブロックを挿入
  3. 全ページ共通で表示: テーマのヘッダーやフッターに直接コードを追加

重要なのは、HTMLコードをそのまま貼り付けること。WordPress編集画面では見た目が変わらなくても、実際の表示では正しく機能します。

よく使われるフォームと連携方法(例:Contact Form 7)

Contact Form 7を例に、フォーム送信後にLINE登録ページへ誘導する方法:

  1. Contact Form 7の「追加設定」タブを開く
  2. 以下のコードを追加:
on_sent_ok: "location.href = 'https://lin.ee/あなたのLINE登録URL';"

これにより、フォーム送信完了後に自動的にLINE登録ページへ誘導されます。

また、WordPressとLINEを効果的に連携させるおすすめプラグイン:

  • URL Parameters: URLパラメーターの管理と追跡が簡単に
  • Custom Redirects: 条件に応じたリダイレクト設定が可能
  • Popup Maker: LINE登録フォームをポップアップ表示できる

まとめ:LINE連携で”読まれるブログ”から”動く導線”へ

ホームページ(WordPress)とLINE公式アカウントの連携は、コンテンツ販売や教育ビジネスにおいて非常に強力なマーケティングツールとなります。

プロラインフリーを活用すれば、無料から始められ、高額なツールに比べてもコストパフォーマンスに優れています。設定も難しくなく、基本的なWordPress操作ができる方なら挑戦できるでしょう。

当ブログでは今後も、LINE連携の具体的なテクニックや活用事例を紹介していきます。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

あなたのビジネスにぴったりなLINE活用方法、きっと見つかります。


この記事がLINE連携のはじめの一歩になれば幸いです。「LINE登録導入」や「友達追加」についても、今後詳しくご紹介していきますので、ぜひチェックしてください。

この記事を書いた人

ワードプレスマイスターのかねだです。今までワードプレスで100サイト以上制作してきました。ネットビジネスの初心者の方に、ワードプレスに関する情報をお伝えして行きます。

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